仙道三十三観音巡り 第二十九番札所を訪ねて(2016.9)
第二十九番 中寺山善能寺「観音堂」 修験宗 聖観世音菩薩
福島県白河市大信大字下新城字野寺
中寺山善能寺「観音堂」は、国道4号線矢吹町から大信方面へ、福島県道58号(矢吹天栄線)に入り数キロ行って右(北)奥の山際に所在する。
寺はない。観音堂だけが残る。
ここは堂の中に入れた。無人でお堂だけのところとしては初めてのことである。
地区の方々が管理していて、堂内に御朱印、お札があってお参りする人への心配りがなされていた。ありがとうございます。観音像は見当たらないが、あったであろう厨子に手を合わせ、(相応のお賽銭をあげた上で)お札と御朱印を有り難くいただいた。
改めて思うのだが、観音信仰は観音様と人々が「直接」つながっている(いた)のだろう。「直接」の意味は、お寺を通さなくても、との意である。寺が無くなっても観音堂は地区の人々によって信仰され維持されてきた。そしてこのつながりが今後も保てるのかである。
観音堂への坂道の右に残る古い石柱。
左、石段を登る。赤い屋根が観音堂。
堂の中に入れた。
観音堂右側に郡山信用金庫が建立した石柱。
堂内にある御朱印箱とお札。区長さんが管理している。
堂の中に奉納されていた。その一部。