仙道三十三観音巡り 第十二番札所を訪ねて(2015.7)

 

第十二番 古寺山白山寺「観音堂」 天台宗 聖観世音菩薩像

     福島県須賀川市上小山田字古寺58

 

 7月12日からアジサイまつりが行われていた。訪れたのはまつりが終わって間もない頃で花は少しだけ残っていたがほぼ盛りは過ぎていた。手前の駐車場からさらに細い杉並木のなかを進むと左手上に観音堂がある。数台の駐車スペースあり。

 

 茅葺の鐘楼があり、その奥に手入れの行き届いた立派な大きな観音堂がある。堂の格子戸から中は伺えるが暗く観音様は見えない。手を合わせる。

 ノートがあり、見ると毎日何人かは参拝に来ている。本堂などのいわゆるお寺はなく観音堂だけがある。(残っていると言うべきか。)近くの天台宗随光寺が管理しているとのことだが、地元の人々の支えがあっての観音堂であろう。

 

 ここへは二度目である。前回はこの近くで「うつくしま未来博」が開催されたころ、境内で行われる子どもたちの踊り、自奉楽を観にきた。揃いの着物で真剣に可憐に踊っていたのを覚えている。地元で保存会をつくり郷土の伝統芸能として伝えられていて、今も続く。県指定の無形文化財、国指定の無形芸能文化財となっているそうだ。

 参道の松並木は県指定天然記念物。

 堂から南側に臨む山の斜面、田の畔にはアジサイが一面。

 
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