仙道三十三観音巡り 第六番札所を訪ねて(20153

 

第六番 (雲龍山満願寺 天台宗) 東鳥神社 千手観世音菩薩 

福島県田村市船引町北移東鳥堂 

 

 第六番は田村市船引町から国道349号経由、県道50号浪江三春線で北移へ、日山キャンプ場入り口との小さな標示板のところを左折する。細い道登り坂、登りきる少し手前右側にある。

 鳥居があり神社である。鳥居の脇の地元金融機関(郡山信用金庫)が奉納した石柱には「田村三十三観音 第六番 東鳥神社 千手観世音菩薩」とある。鳥居には「東鳥神社」との額。石段を上がるとお堂がある。観音堂のつくりであるが鈴が下がっており神社である。「圓通閣」との額。

 堂のなかには大国主命の紙が下がっている。その奥は暗く観音様は拝観できない。堂の壁には三十三観音巡りの札が貼ってある。堂の前で手を合わせた。

 神仏習合だったのがそのまま残っているのだろうか。それとも観音堂だったのが廃仏毀釈で神社になったのだろうか。

 お寺は見当たらない。雲龍山満願寺は廃寺になっていると思われる。堂の管理、維持は地元の地区の方々がしているのだろう。

 

第一番から第五番までは「仙道」であったがここは「田村」となっている。思うに地元では「田村三十三観音」と称しているので「田村」と銘していると推察する。そもそも観音信仰が各地にありそれをネットワークして「巡る」ことが自然発生的におこり、いつの時点かにだれかがオーソライズし「仙道」と名付け人口に膾炙されたのではないか。つまり「仙道」の名称があとではないか。ちなみに四番と五番札所は「安達三十三観音」とかぶっていた。


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