仙道三十三観音巡り 第三十番札所を訪ねて(20169

 

第三十番 小栗山高福寺 天台宗 馬頭観世音菩薩(十一面観世音菩薩?)

     福島県岩瀬郡鏡石町久来石字小栗山46

     寺は廃寺、観音堂のみある 管理は鏡石町笠石の宝泉院 

 

 小栗山高福寺の「観音堂」の所在地は、鏡石町久来石字小栗山であるが実際は「堂前」地区にある。鏡石町ふれあいの森キャンプ場の近く、北側、阿武隈川の支流である釈迦堂川を西に望む。そもそも堂前とはこの観音堂の前だからではないか。

国道4号線からはショッピングセンターイオンの北側の信号を西に入り1㎞位行って橋の手前を左折、左手の山岸にある。集落から離れたところにあり、初めての人にはわかりづらいかもしれない。

 観音堂の前の道路に車を置く。

 巨岩に抱かれるように立っていて、西に遠く奥羽山脈を望み、さぞかし夕日は西方浄土かと思えるようなところにある。かつては修行の場?水墨画にでてきても良さそうなシチュエーションである。想像力をかきたてる観音堂。それにしては荒れていてなんともやりきれない。このままでは堂は朽ち果ててしまうだろう。もったいないことだ。

 現在は訪れる人は少ないのだろう、草ぼうぼうである。マムシきけんとあるが草をかき分け入る。
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 十一面観世音菩薩とある。文献では馬頭観世音菩薩となっているがどちらが正しい? 
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 堂の境内に欅の巨木がある。天然記念物とのこと。観音堂についての案内表示板はない。 

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 巨木である。
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 巨石に寄りかかるように観音堂がある。荒れている。
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 回り込むと入口。扉はあいたまま。新しいしめ縄がかけられている。縁起物も置いてある。
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 堂内にもしめ縄とお供えらしきものもあり、時々どなたかが来ているのではないかとの雰囲気。
 厨子のなかは伺えない。手を合わせた。
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 堂の奥手の巨岩と祠。
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