仙道三十三観音巡り 第一番札所を訪ねて(2014.12)
第一番 鎮守山泰平寺 聖観音菩薩像 福島県郡山市田村町山中本郷 田村神社の境内
廃寺となっている。観音堂も見当たらない。
田村神社は大変立派な神社である。坂上田村麻呂が鎮守山泰平寺を建立し本尊として大元帥明王像を安置しこれが田村神社の元だそうである。かつては神仏混淆だった。明治になって神仏分離令により田村神社となった。おそらくこの神仏分離がきっかけとなって廃寺に至ったのではないか。
神社の南東の大鳥居の右側に新しい石柱があって「仙道三十三観音 第一番札所 鎮守山泰平寺 聖観音菩薩」とある。そのさらに右側にペンキの剥げかかった大きな案内板があって大元帥明王と読める。
鳥居をくぐり段差のある石段を登ると大きな山門があり、額には「鎮守山」とある。仁王様も安置されていてこれが泰平寺の名残であろう。この山門から類推するに大きな寺だったのではないか。ちなみに山門の裏側には神様が祀られていた。
その奥は神社の境内となる。境内には田村神社の由来などが書いてある案内板はあるが寺、観音堂への記載はない。観音堂の跡もわからない。
観音様はどこに行ったのだろう。
蛇足。「鎮守山」は「守山を鎮(まもる)」とも読める。地名の守山が頭に浮かんだ。関係はありますか。
その後このブログにコメントをいただきました。観音様は大元帥明王尊とともに本殿の中の新しい厨子に安置してある、御開帳は年二回で新暦の1月13日と旧暦の6月13日、いずれも10時から11時半まで、信徒会の皆さんからのふるまいがあるとのことです。御朱印もいただけるそうです。
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